本「過ぎし日の絆 上・下」白人夫婦になぜか黒人の子どもが生まれた…家族の絆が試される…


「過ぎし日の絆 上・下」著者 バーバラ・デリンスキー
★★★☆☆(個人評価 ★多めならおすすめ)
34歳のインテリアデザイナーのダナは弁護士の優しい夫ヒューと共に幸せの絶頂にあった。
待望の赤ちゃんを産んだその日…家族の絆を再認識する出来事が。。。
ダナもヒューも白人なのに赤ちゃんは小麦色の肌をしていたのだ。
ヒューは家系をずっと遡れる上流階級の出であり、ダナは母を事故で亡くし父親は行方不明という事もあり、ダナの家系にアフリカ系がいるのではと、もしくは不倫を疑われてしまう。
疑いを隠し切れない動揺するヒューに対しダナは愛情を持ち続けることができるのか。
ダナは行方不明の父を探す事に。
そして驚愕の事実が判明する。
アメリカ社会におけるマイノリティーの位置、人種差別に焦点を当て、崩壊していく家族、再生の物語。
出てくる人々はすべて弱さを持った普通の人間。
そしてその弱さを認めることによって周囲の愛情を確認し、前向きに生きていけるようになる。
しかし島国の日本、同じ日本人の間ですら差別が歴然と残っていて、肌の色が様々な外国なら仕事や収入、すべてにおいて制約がある人々がたくさんいるのだろう。
小麦色の肌を持って生まれたリジーは今後どのような人生を送るのだろう。
きっと肌の色で哀しい思いをすることもあるんだろうな。
でも両親が娘を愛し慈しみ受け入れていれば乗り越えられるのだろう。
肌の色が違っても同じ人間に代わりはないのだが、実際に自分の家族に受け入れられるのかどうか…その立場になってみないとわからないな。
普段差別することは良くないことだと主張していても、実際に本当に心の底から差別をしていないのかどうか、再度自分を省みる必要があると感じた。
どこか優越感を持って差別撤廃を叫んでいるのであればそれは欺瞞に満ちたただの自己満足にすぎないのだから。
耳が折れてるからって差別しにゃいでね
【本映画過去記事】
☆映画「J・エドガー」初代FBI長官であったエドガー・フーバーの生涯を描く。40年以上も権力を持ち続けた男の秘密とは。
☆映画「告白」幼い娘をこのクラスの生徒に殺されたと告白する女教師。復讐に燃える彼女は…。
☆本「暗闇のソリチュード」探偵と退職警官が挑むヴァンパイアに支配された町…果たして友達を救えるのか?
年末年始に!カニ!↓
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この記事へのコメント
そういえばみうめちゃんと似通ってますねぇ。高貴そうなところが(親ばかです)。
冷たい視線で見下ろすときもあれば、ご飯が欲しいと甘えてくる、ほんと天性の女優ですよ。。
あと、ちょっとしっぽの先を踏みそうになっただけでも、にゃっ!!と、さも踏まれたかのように抗議してくるとこなんかも演技派だなぁと思わされます…。
ルナは、スコティッシュフォールドのお母さんと、アメリカンショートヘアのお父さんの間に生まれてます。スコの長毛はあまり見ないので貴重かもしれません。毛色はアメショーですねぇ。お耳はぺったり折れてます。愛知県のスコ専門ブリーダーさんから引き取ったのですが、5匹兄弟で、耳の折れてる子、立ってる子、短毛長毛と色々な子がいました。同じ兄弟でも全然違うものですねぇ。
DNAと云えば、わが家のノルくんが生まれたキャッテリーは岡山のキャッツ・アイというところなのですが、京都時代、お世話になった、故みうめちゃんの生まれたキャッテリーAltiHappyさんのところの猫で、ノルくんと従兄弟?にあたる猫がいました。人間も六親等より遠くなると意識していないけれど、DNA的には親しい他人たちと意外なところで遭遇しているのでしょうね。
ところでルナさん、いつみてもゴージャスで、スコちゃんに見えないのですが。スコというと養老孟司先生のところのまるちゃんのイメージが強くて。ルナさんのDNAってスコクーン?
いやいや、そんなことを言ってても、にゃんずも奥様もニッキーさんがいなかったら絶対寂しいんですって。…そう信じましょう…。
爆睡していても気がつかれてしまうニッキーさん…。にゃんこが好きすぎてなんかのオーラが出ちゃってるんですかねぇ。奥様がもふってる時に、こっそり横から入れ替わる…ってのはどうでしょうか。
↓
先代猫が爆睡してる時にお腹に顔を埋めたら危うく猫キックされるところでした(T_T)
そして圭太はどんなに爆睡していても私が近づくと起きます(*_*)
この小説は本当にこの夫婦の子どもなんですけどね。
肌の色が違う…ということが大きな問題になり、夫婦の絆が試されるわけです。
どっちにしても生まれた子供に罪はなく、愛されて育つ権利はありますもんね。あの芸能人の子どもにしてもね。