映画「12人の優しい日本人」三谷幸喜脚本の舞台劇を映画化。もし日本に陪審員制度があったら…という1991年製作の映画です。

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「12人の優しい日本人」
1991年日本映画116分

★★★☆☆(個人評価 ★多めならおすすめ)

監督 中原俊
出演者 塩見三省  相島一之  梶原善  豊川悦司

21歳の女性が元夫を殺害した罪を裁くため12人の陪審員が集まった。
殺人を犯したのは事実だから有罪だと主張するもの、元夫はDVでろくでもない男だからと被告に同情し無罪を主張するもの、どっちでもいいから早く終わりたいもの、人の意見に左右されるもの、果たして12人は全員一致で評決できるのだろうか?! 


舞台劇のようだと思ったら、三谷幸喜さん脚本の東京サンシャインボーイズの舞台を映画化したものだった。

陪審員が集まる部屋だけで話はすすむ。
被告も裁判の様子も出てこない。
ただただ12人の陪審員たちが喧々諤々と意見を戦わせる。
最初は興味のなさそうだったものも、だんだんと真実を暴くことにのめりこんでいく。

本当の陪審状況がこんなふうだとは思わないけど、12人それぞれのキャラクターを強く出すことでこんなに面白くなるんだね。
一番理性的な意見を言ってると思ってた人物が実は一番感情的に判断してたとこなんか面白かった。

ところどころ笑える。
でも内容は案外シビア。
果たして被告は殺意があったのかなかったのか。
計画的殺人だったのか。
結局真相はわからないまま。
かもしれない、可能性はある…で終始してるんだよねぇ。
でも結論に納得させられる。

彼らの話し合いによって、被告のイメージがどんどん変化する。
同情すべき女であったり、悪意の塊に思えたりね。
こういうとき、自分の意見がはっきり言えるかどうか。
私は人の意見に左右されやすいかもな。
あの自称銀行員なんかの意見に惑わされるタイプやわ。
自信たっぷりに言い切られると、そうなんかも…と思うし。

陪審員に向いてないわ。
これからの一生選ばれないといいなぁ。
私に人を裁けるとは思えないもん。
みんなが無罪って言ってるのに、一人だけ有罪とか言う勇気はないわ。
でも断れないんだよね?確か。よほどの理由がないと。
陪審員制度嫌だなぁと思った映画だったわ。
あれ?もしかして制作側の意図とは真逆の感想か??

でも展開に引き込まれて途中飽きなかったからおすすめの部類。
まだ陪審員制度ができてない時代の映画やから、これを本物と思わないように(誰も思わないと思うけども)。
あれだけふざけてたら怒られると思うわ。
途中で出前も頼めないと思うわ。知らんけど。
時間がある方は見てもいいんちゃうかな。
どうなるんだろ…という飽きさせない展開ですわ。

ルナ84.jpg

 

人を裁くのは怖いにゃ…
↑その通り…

【本映画過去記事】
映画「塔の上のラプンツェル」ディズニーが送るアドベンチャー・アニメーション。髪長姫をモチーフによりロマンティックに描く。 
本「アイ・アム・レジェンド」ウィル・スミス主演で映画化。地球最後の男新訳。吸血鬼だらけの世界でたった一人生きる男。 
映画「アントキノイノチ」ナイーブな心を病んだ青年を岡田将生が、心に傷を持つ女性を榮倉奈々が演じる。 

三谷幸喜さんと言えばこれ↓


この記事へのコメント

2016年01月11日 18:59
>ゆきちさん そういえば私の周囲でもまだ誰も呼び出されてませんねぇ。人を裁けるほど自分自身に自信がないです。その判決によって人の人生が変わってしまうと思うと怖くて判断できませんよね。
一生呼ばれないといいな~と思ってます…。
2016年01月11日 12:37
裁判員、まだ職場でも友人でも経験者はいません。
確かに本人を知ってるわけでもないのに状況だけで判断するのは怖いですね・・・。
できれば選ばれたくない、全く同感です^^;

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