本「四十でがんになってから」40歳女性ががんと宣告されたら…リアルながん患者のエッセイ


「四十でがんになってから」著者 岸本 葉子
★★★☆☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
四十歳でがん宣告された著者。
リアルながん患者の生活や思いとは。
著者は40歳でがん宣告される。
虫垂がんで一応外科手術ですべて切除。
五年経って再発しなければ治ったと見なされる。
だが、がんになりやすい体質である事には間違いなく、今後ずっと”がん”と向き合っていかなければならない。
40歳独身一人暮らし父親高齢(母親は死去)という状況の中で長期に渡る病気との闘いは一体どのようなものになるのか。
案外あっけらかんと書かれている。
よくある闘病記とはちょっと違うかな。
本人の葛藤がよくわかる。
老後を見据えて貯金をしたり年金を納めたりしているけれど、もしかしたら五年後再発して死ぬかもしれない。
五分五分。
そのような時に人は人生の意味をどのように考えればいいのだろうか。
乳がん検査は興味深かったな。
小さい胸でもなんとか挟める(笑)とことか。
私もマンモ検査受けたけど、痛いのなんのって、胸をぎゅーーーーっと万力で押しつぶされるからね。
あれ、もうちょっとなんとかならないものか…。
あと、がんだと告知され生き死にの問題で悩んでるのに歯の詰め物が取れる…とか。
案外我が身の不幸をこんなとこで嘆くんだろな、きっと。
自分の身体の事は自分で。
でも自分自身がコントロールできるわけではない。
私だってがんにならないとは限らない。
でも交通事故で死ぬ可能性も…なんて普段は考えないよなぁ。
自分の死について真剣に向きあう事はあまりないような気がするわ。
その観点からも闘病記を読む事で少しはなんらかの自覚が芽生えるか…な。
自分ががんになったときに冷静でいられるかどうか。
なってみないとわからないけど、可能性は常にあるわけで、覚悟というと大げさだけどある程度考えておくにこしたことはないなぁと思う。
医療保険に入るのもそうだしね。
娘にだけは迷惑かけたくないしな。
一人娘だから、もし私が長期に渡って闘病に入ってしまうと、ものすごい負担になるだろうしね。
てことで、医療保険は結構分厚く入ってます。終身も入ったし。
病気になると健康がいかに幸せなことかわかるもんね。
今の幸せをじっくりかみしめて生きないとなぁとこういう本を読むと思います。
ママが病気になったら誰がわたちの世話をするにゃ?
↑娘もだんなもすぐお水換えるの忘れるもんね…
【本映画過去記事】
☆映画「オムライス」街を歩けば色々面白いことに出会える…妄想空想で楽しむ散歩写術映画。
☆本「マッド・リバー・ロード」とことん男運の悪い女が衝動的に一緒に旅に出た男は…殺人鬼だった?!
☆映画「12人の優しい日本人」三谷幸喜脚本の舞台劇を映画化。もし日本に陪審員制度があったら…という1991年製作の映画です。
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この記事へのコメント
たぶん私が高齢者になって一人暮らししたら猫飼いたいだろうなって思いますね。でも孤独死してしまったら、猫が可哀想…と思ってしまう。誰か常に見に来てくれて、猫の行く先も決まっていれば飼うでしょうねぇ。
>ゆきちさん ほんとにそうですよね!にゃんこ飼うと、自分が病気になんてなってられません!この子より長生きしてお世話しなきゃなぁとつくづく思いますもん。
そう思うと高齢者の方がペットを飼うのを躊躇するのもわかる気がします。。
猫と暮らすまではあまり深くは考えていませんでしたが、最後まで面倒をみるには元気でいなきゃと思うようになりました。
って、「一応私もお世話は出来ると思うけど^^;」って言ったら「それはにゃんずが不幸すぎる(T_T)」と言われた私って(-_-)w