映画「きっと、うまくいく」インドの優秀大学に入学した3人の恋と友情、それぞれの生き方を描く。


「きっと、うまくいく」2009年インド映画170分
★★★★☆(個人評価 ★多めならおすすめ)
監督 ラージクマール・ヒラニ
出演者 アーミル・カーン(ランチョー) カリーナ・カプール(ピア) R・マドハヴァン(ファラン) シャルマン・ジョシ(ラジュー)
インドでも有数の理工系エリート大学に入学したファランとラジュー。
そこで出会ったランチョーは破天荒で常識にとらわれない自由人だった。
ランチョーは学業トップの成績、理工系が好きだから…という彼に振り回されながらもその生き方に二人は惹かれていく。
そして三人の間には友情が。
しかし卒業と同時にランチョーは誰とも連絡を取らずに姿を消してしまう。
一体彼はどこに行ったのか?!
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実はインド映画は初めての鑑賞。
突然ダンスや歌が始まり、やたら陽気なイメージがあった。
…まあ、そのとおりやったんやけど。
この映画、これは掘り出し物でした!!!!!
めっちゃイイ!!!!
笑えてほっこりして泣けてラストはもうこれ以上ないほどのすっきり感。
確かに途中歌やダンスがいきなり始まるけど、それはそれで全然OK!
結構耳に残るメロディだったり、歌詞だったりして、そのシーンも全然苦痛じゃなかった。
いや、むしろ楽しめた。

インドの俳優さんて筋肉むきむきが多いのかな?
主人公のランチョを演じてた人も背は低かったけど、身体はむきむきやった。
目がぱっちりしてて可愛らしい感じの俳優さん。
ストーリーとしては、インドのエリート大学に入学したファランとラジュー。
ファランはインドの貧困層の出身。
家族を食べさせるために卒業し、良いところに何がなんでも就職したい。
ラジューはインドの一般家庭出身。
決して裕福ではないけれど、彼を良い大学に入れるために父親はラジューの部屋にだけエアコンを設置したり、少し無理をしてでも良い企業に入って欲しいと願っている。
しかし実は彼はカメラマンになりたいと思っているが、父親にはそれを言いだせない。
ランチョーはそんな彼らに生きたいように生きるべきだと諭す。
そして「きっと、うまくいく」と胸に唱えることを教える。
インドの収入格差や、学歴社会、そういったものを風刺しているともいえる映画。
インドってなんとなく日本より遅れてるイメージがあったんだけど、今の日本と変わらないんやねぇ。
ランチョーはその自由な考え方により、学長から嫌われ疎まれている。
ところが彼が好きになった女性は学長の娘だった…。
彼らが在籍中にいろいろな出来事がある。
笑えることも多いけど、知り合いが自殺するとか、友達が大けがするとかシリアスできつい出来事もある。
それでも彼らはランチョーの真摯な生き方に触れどんどん感化されていく。
しかしランチョーには秘密があり、彼は卒業後すぐに行方をくらませてしまう。
映画の最初はそのランチョーが見つかったと連絡が入り、 ファランとラジュー、そして嫌われ者の元クラスメイトと共に彼を探しにいくところから。
そして彼らの大学時代に戻り、時折、ランチョーを探す現在に行きつ戻りつしつつ話が進む。
笑えるところはしっかり笑わせ、泣ける部分はしっかり泣かせる。
ランチョーの人物像や、親友二人の生活から考え方までしっかり肉付けされているから観ていて違和感なくのめり込める。
最初からとんとん拍子に上手くいくのではなく、それなりに試行錯誤があって成功したり、時には失敗したり、ランチョーの言動に共感したり、ええええええ~っと思ったり。
映画の最初に出てくる細かな伏線もすべてしっかり回収され、ラストは思いっきりすかっとする。
インド映画ってこんな素晴らしかったのかぁと目からうろこです。
途中で唐突に始まる歌やダンスも全然違和感ないし、むしろぴったりな感じ。
日本もインドもエリートめざし良い大学に入り…というのは一緒やなと知ったわ。
でもインドの方が親を大事にしてるのかもしれないな。
親の意向がすごく大事な感じ。
貧富の差が大きいのも要因かも。
次々と小さな事件から大きな事件が起こり、結構長い映画だけど全然飽きさせない展開。
ランチョーの秘密も、インドならありうるのかもしれないと思わせるし。
ランチョーを探す旅もすごく良かった。
インドって広いねぇ。
ランチョーは成績優秀。
あとの二人はぎりぎり留年せずに済んでいるレベル。
一体どうして?と聞く二人にランチョーは自分は理工が好きだからと答える。
そしてファランには、君は怖がり過ぎているから…と伝える。
ファランは貧しい家族のために絶対に良い会社に入りたい、入らなければならないと考えている。
そのため試験の前には神に祈り、指には縁起かつぎの指輪を何個もはめている。
怖がらずにありのままで生きればいいとランチョーに教えられる。
ラジューは本当はカメラマンになりたいけれど、彼のために一生懸命の父親には言い出せない。
理工が本当は好きではないので成績が伸びないというのがランチョーの考え。
好きなことをするべきだというランチョー。
彼の生き方や行動には学ぶべきことがあるような気がする。
まぁただの理想だと言えばそうなんだけど。
三人の友情がまた微笑ましくて笑えて泣けて感動して…というすべてが詰め込まれた映画でした。
これでインド映画を好きになったわ。
これからは喰わず嫌いならぬ、観ず嫌いを治したいと思います。
この映画は超超おすすめ!!!!!
インド……一体どこ…
【本映画過去記事】
☆本「あたたかな雪」超能力を持つ女性が山で遭遇した事故とは…
☆映画「タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら」血まみれホラーコメディ。サイコキラーにしか見えないホントは心優しい二人を襲う不運とは。
☆本「人生の価値―私たちは、どのように生きるべきか」生きがいとか生きる価値とか人生啓発本です。
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この記事へのコメント
これからはインド映画も観ます!
この映画もめちゃ良かったです。感動したり泣けたり笑えたりすっきりしたりで。唐突な歌のシーンも案外意外と大丈夫なものですねぇ(笑)
インド映画好きになりそうです。
上映時間が他の映画よりも長いからか、詳細まで省かずに作られてて、底抜けに明るいシーンが必ずあるから観てて面白いそうです(^O^)