映画「八日目の蝉」不倫相手の子どもを攫い育てた女…逮捕された後残された子どもは…


「八日目の蝉」2011年日本映画147分
★★☆☆☆(個人評価 ★多めならおすすめ)
監督 成島出
出演者 永作博美 井上真央 小池栄子 森口遥子
野々宮希和子は秋山という妻子ある男性と不倫の末、堕胎、子供が産めない身体になった。
そして秋山の妻から罵倒され精神的に追い詰められ秋山の家に侵入し、秋山の赤ちゃん恵理菜を衝動的に攫ってしまう。
四年の逃亡生活ののち希和子は逮捕され、薫となずけられた子は本当の両親の元へと返された。
大学生となった恵理菜は精神不安定な母親と優柔不断な父親から離れ一人暮らしをしていた。
そこへ恵理菜の事件を本にしたいというフリーライターの女性が現れる。
そして恵理菜は薫だった頃の事を徐々に思い出していく。
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いや~泣いたわ。あかんわ。
これ独身時代に観てたら泣いてなかったかもしれんね。
今は子供に対する愛ってのを知ってるだけにね、きついわ。

誘拐した希和子は本当の子供のように、可愛がって愛情持って恵理菜を育てたんやねぇ。
もちろん許されることちゃうけど気持ちはわかるっていうか。
犯罪やのに応援してしもたわ、見つからないといいな…って。
でも覚悟はしてたと思うねん、だからこそ恵理菜をめちゃくちゃ可愛がった。

あ~きついな、これはきついわ。
いずれ手放さなくてはならない事がわかってるけど、できるだけその日を伸ばしたいって気持ちが。
誘拐された方の秋山の妻も可哀相。
夫の不倫相手をなじる気持ちもわかるし、ましてや自分の子供を誘拐されたんやもん到底許せるわけがない。
一番可愛い4歳までの子育てを他人に取られて、戻ってきた子供は自分を親だとわかってない。
これもめちゃくちゃ悲しい。
でもね、乳飲み子置いて夫婦二人でどっか行ったらあかんわ。
布団で窒息したらどうするねん。
あとね、あんな目にあっても離婚してないやん?
夫を責めるより不倫相手を責めてるわけやん?
そりゃ夫は不倫するわ、不倫相手に子供誘拐されるわで最悪やけどもさ。
それでもああいう女は妻の座にしがみついてて、どんなことも他人のせいにして自分を不幸のヒロインにしてて、自立できない人間なんやと思う。
恵理菜が戻ってから、実の母親が取り乱す姿を見て幼い子供が「ごめんなさい、ごめんんなさい」って泣きながら謝ってる姿は見てられない。
きっと成長する間中ずっと母親に気を遣い、その母親に頭が上がらない自分の意思を持たない父親のそばにいれば、親の愛情を感じずに育ったんやろなと想像できる。
産みの親と育ての親とどちらがより親の愛情が深いとかわからんけど、やっぱり育てていく上で子供に愛情を伝えないとあかんと思ったわ。
それが実の親であるにしろないにしろね。
子供ってのは愛情を糧に大きくなると思うし、それがいずれは自分の子供への愛情として受け継がれていくんやろな。
と、真面目に考えてしまう映画でしたわ。
できれば恵理菜のその後を少しでいいから見たかったな。
ぶっつり切れた感じがしてラストがあんまし好きじゃない。
あと、不倫してる男ってのはどうしようもないなと。
不倫してる女性がいたら言いたいね、そいつはどうしようもない男なんやから夢みたらあかんよって。
割り切って恋愛できる人のみが不倫してもいいと思う。
今のママはわたちを産んでにゃいけどママだにゃ
【本映画過去記事】
☆映画「阪急電車 片道15分の奇跡 」阪急今津線を舞台に有川浩が描く乗客たちの物語。
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☆映画「K-20(TWENTY) 怪人二十面相・伝」江戸川乱歩原作をアレンジ。帝都で活躍する怪人二十面相の正体は?!
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この記事へのコメント
泣けて泣けてしょうがないです。
毎日ブログで観てるにゃんこはすべて飼ってるも同然ですもん。別れはつらいですね、慣れません絶対に。
あつおくんのことを今朝知って、なんか今日は授業も上の空でした。これから自分のブログまとめます。
どっちにしろ恋愛は誰かを傷つける可能性があるしね。
なかなかこの映画は深い感じでしたよ~。あと、永作さんの演技は必見な気がします。ぜひぜひ観てくださいね!
「妻の座にしがみついてて、どんなことも他人のせいにして自分を不幸のヒロインにしてて、自立できない人間」、母親youyou_sさまがおっしゃると怖いほど説得力あります。
永作博美さんを始め、好きな俳優さんたちが大勢。見たい映画に昇格。嗚呼、時間が足りない〜。