漫画「キス&ネバークライ」アイスダンスの世界を描く

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漫画「キス&ネバークライ」全11巻 著者 小川 彌生


★★★★☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)


アメリカで両親からフィギュアスケートを習っているみちる。
シングルスケーターとして優勝経験もあったが、アイスダンスをやりたいと思い始めていた。
ハーフの少年・礼音と知り合い、コーチからアイスダンスを教わるようになる。
礼音はみちるを好きになり、アイスホッケーからフィギュアスケートに転向。
みちるとアイスダンスをするようになるが、ある日みちるが行方不明に。
戻ってきたみちるは以前の明るさを無くしていた。
そしてコーチが殺される事件が起こる。犯人が捕まらないまま、みちるは日本へ帰ることに…。
7
年後、礼音はみちると日本で再会するのだが。





絵が綺麗だから読みやすい。
ただの恋愛漫画ではなく、きちんとスケートの世界を描いていて、すごく興味深く読めた。
アイスダンスというのがすごく見てみたくなったわ。
今流行りのフィギュアの世界だとかスケーターの苦労だとかがわかって面白い。
それにスポーツ漫画ってだけでもなくて、ミステリーの要素も入ってる。
所々ギャグっぽくもあり、キャラも面白いんだけど、みちるの過去は凄惨なものだったり、殺人事件が絡んでたりと結構ダークな部分もある。
悩み苦しむ登場人物たちに感情移入したり、笑ったり、忙しい。
けれどみちるが過去と向き合い、受け入れることで、ようやく礼音の想いにこたえることができるようになるんだけど、そこがもう素晴らしい。
過去のトラウマを乗り越えるってなかなかできないんだけど、みちるはその過去を隠さないことできちんと向き合う術を身につける。
強くなれたのは礼音と知り合ったから。
それでももしかしたら過去のせいで礼音を失うかもしれないと覚悟の上だったはず。
みちるの弱さと強さが可愛さと相まって愛おしいことと言ったら。
この漫画に出てくるキャラはすべて弱さと強さを併せ持ってる。
だからリアルに感じられるんだと思う。
それぞれが心に持っているものがあって、平べったい人物が一人もいない。
漫画とはいえ、キャラクターに真実味がなかったらのめり込めないもんね。
その点でもこの漫画はおすすめ。
けっしてただのスポーツ漫画ではないので読んで驚かないで欲しい。
なかなか深いお話でした。


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