本「向日葵の咲かない夏」★★★☆☆首吊り死体を見つけた小学生。しかし死体が消えた?
本「向日葵の咲かない夏」 著者 道尾秀介
★★★☆☆ (個人評価 ★多めならおすすめ)
小学四年生のミチオは夏休みの始まる終業式の日、プリントを届けに行った同級生Sの家でSの首吊り死体を見つける。
ところが警察が駆けつけた時には死体がなくなっていた。
ミチオは妹のミカとともに理由を探り始める。
いや~暗い病んだ小説でしたな。
ミカに関しては最初から想像していたとおりだった。
これは定番やね。お母さんの態度から想像できた。
しかし犯人については騙されてしもたわ。
てっきり…。
いずれにしても一応読者を騙すように書いてるのはすばらしいね。
ああ、そうやったんかと思うことがあったし。トコ婆さんとかね。
犯人の意外性とかはなくてもラスト近くはえええ~こうなるの????みたいな一筋縄ではいかない結末。
しかし…病んでるな。うん。登場人物はすべて病んでる。
刑事以外。しかしその刑事は活躍まったくしないし。
小学生のときってどんな感覚で毎日過ごしてたんだろうなぁ。
きっとその時なりの悩みを抱えてあがいて、自分の小さな周囲のみを全世界だと思ってたと思う。
いろんな考え方やいろんな人間がいて、親も間違うことがあって、先生だって完全ではなくて…なんて知らなかった頃。
でもミチオよりかは純粋だったな。
小学生が主人公のわりにはなんとなくどろどろとした感情の渦巻く小説でしたね。
ホラーと言ってもいいような。
ホラーサスペンスでいいかな。
ちょっと他の作品も読んでみたくなったわ。
しかし夏の小説っていうのは夏に読むほうがいいね。
あの蒸し暑さとか蝉の鳴き声、朝の気持ちよさ、吹く風の爽やかさ草いきれ等々感じながら読むのがいい。
冬は冬の小説で。
凍てつくような空気の冷たさや足先や指先がじんじんとしびれるような寒さ、吐く息の白さ等々を感じながら読むのがいい。
まぁでも結局季節感なしなしのレビュー書きますけども!

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